あなたが知らないマッサージの真実:無資格施術にご注意を!

「マッサージ」と聞くと、リラクゼーションや揉みほぐしを思い浮かべる方が

多いかもしれません。しかし、実は**「マッサージ」を行えるのは、

法律で定められたごく一部の資格者だけ**だということをご存知でしょうか?

私たちは、マッサージ師の立場から、皆さんに正しい知識と安心をお届けしたいと考えています。

「マッサージ」を名乗れるのは医師と国家資格者だけ


マッサージを「業」として行うことができるのは、

  • 医師
  • あん摩マッサージ指圧師

この2つの資格を持つ者だけです。

「あん摩マッサージ指圧師」は、あん摩、マッサージ、指圧の3つの技術を

専門的に学び、国家資格として認められています。

なぜ、資格が重要なのか?


厚生労働省が定める「あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)」により、医師以外の者がマッサージを仕事として行う場合は、

必ず免許の取得が義務付けられています。

これは、皆さんの健康と安全を守るためです。無資格者による施術で健康被害が

発生する恐れがある場合、それは処罰の対象となります。

しかし、残念ながら現状では、資格を持たない業者が「〇〇マッサージ」「アロママッサージ」「リンパマッサージ」など、曖昧な表現で誤解を招く宣伝をしているケースが後を絶ちません。これらの表現は、本来であれば違反にあたります。

例えるなら、家庭で料理を作ることは誰でもできますが、お店でお客様にお料理を提供するには調理師免許が必要です。それと同じように、マッサージを仕事に

するには「あん摩マッサージ指圧師免許」が不可欠なのです。

紛らわしい表記にご注意ください


鍼灸師や柔道整復師といった他の国家資格者も、体の仕組みを熟知した専門家です。しかし、「マッサージ」という表記は、法律上使用できません。

  • 柔道整復師:後療法として治療行為が認められています。
  • 鍼灸師・きゅう師:揉む行為(前揉法や後揉法)は許可されています。

彼らが「マッサージ」という言葉を使って施術を行っている場合、

それは不適切な表現であり、整骨院での保険を使ったマッサージは

不正請求として問題視されています。

マッサージ師が少ない理由と今後の課題


柔道整復師や鍼灸師の養成学校が増える一方で、マッサージ師の養成学校は、

視覚障害者の職域保護という国の規制により、新規設立が非常に困難な状況です。

特に北海道では、道内にマッサージ師養成専門学校が視覚障害者の為の学校しかないため、全国的に見てもマッサージ師が不足しています。

世間のニーズと実態がかけ離れており、このままでは今後も

マッサージ師不足が深刻化すると考えられます。


正しい知識を持つことで、安心して施術を受け、ご自身の身体を守ることができます。もしご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。